2023.02.01
人的資本従業員エンゲージメント
『3人のレンガ職人』に4人目がいたとしたら
最近、人的資本などで人材活用に注目
当社のコラムでも人気があるものが「「3人のレンガ職人」に学ぶ、モチベーション高く働く従業員を育てるヒント」です。
今回は4人目がいたとしたらを考えてみました。
「3人のレンガ職人」のおさらい
旅人が道端でレンガを積んでいる職人に、「なにをしているのですか」と、問いかけるスタイルでした。1人目のレンガ職人の答えは、『見ればわかるだろ、レンガを積んで壁を作っているんだよ。辛い仕事だよ。』と答えました。2人目のレンガ職人は、『レンガを積んで教会の壁を作っているんだ。大変だけど、報酬はそこそこいいので、家族を養うためにやっていいるよ。』と笑顔で話してくれました。3人目のレンガ職人は、『街のみんなに喜ばれる大聖堂を建ていて、それは後世に残る誇らしい仕事です。』と目をキラキラさせて答えました。
3人のレンガ職人は、携わっている作業は全く同じです。報酬も変わりません。しかし、働く意識が全く違います。
1人目にとっては、生活の糧の作業。食べるために、作業をこなしている状態で、自らの意志がありません。労役としか感じていません。2人目は生活の為にお金を稼ぐことが目的であり、さらに効率よく儲かる仕事はないかと常に探している状態です。3人目は、『大きな目的の一員として、仕事に参加している』という自負と志を抱き、明確な目的意識を持って働いています。
『3人のレンガ職人』で言うと、3人の【出来事】は同じですが、その【捉え方】によって違った感情が生じます。その感情によって【結果】が変わることがあるということです。
前のコラムでは、3人目の人材が増える組織にしていくポイントを以下のようにまとめました。
- 企業の目標・夢・志・方向性などをビジョンとして明確化
- 社内の勉強会や社内報でそれを徹底的に落とし込み
- ビジョン達成のための模範的行動を称える報奨制度の導入
- ビジョンに共感する人財の採用などを行うこと
- 計画・戦略策定へ従業員を関わらせたり、権限委譲
そしてここからが、今回の本題ですが、
もし、4人目のレンガ職人がいたとしたら
それは「レンガを積むこと自体が楽しくて仕方がない人」。つまり、目的よりもその行為自体が単純に楽しい状態のレンガ職人です。目の前の仕事が楽しく、そのために工夫することにも苦にならず、あっという間に時間が立っている状態です。
ある日のホンダの創業者本田宗一郎が、工場で働いていると昼になっても誰もいないことに気が付き、奥さんに声をかけると正月だったと言う逸話があります。この状態と同じです。お金を稼ぐため、自分の成長のため、社会の役に立つため、これら目的のために働く人が先の3人のレンガ職人です。多くのビジネスマンもそうだと思います。しかし、4人目みたいにその仕事自体が楽しくて仕方がないからやってる、という人もいますよね。私は3人目の生き方も素晴らしいけど、4人目の生き方は、これからの時代の幸せの感じ方なのではと思いました。
そして行為自体が楽しいので、さらに没頭し創意工夫を続けることによりスキルが上がっていく。
「夢中に勝る努力なし」で、4人目はまさに夢中状態です。
4人目みたいに好きなことを仕事にできたら、人生豊かになるのではと思います。そしてそのような人が多くいる組織は本当に素晴らしい組織ではないでしょうか。
この記事を読んでいただき、どうすれば組織を3番目のレンガ職人が多い状態に出来るのか気になった方は、是非こちらのページもご覧になってください。
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