2025.02.02
組織文化
【コラム】レンガ職人から学ぶ「価値ある仕事」の作り方
「あなたは何をしているのですか?」
この問いに対し、同じレンガを積む職人でも、答えは大きく異なることがあります。よく知られている「3人のレンガ職人」の寓話では、それぞれの職人が以下のように答えます。
– 1人目:「レンガを積んでいるだけさ。」
– 2人目:「家族を養うために働いている。」
– 3人目:「未来に残る素晴らしい大聖堂を建てているんだ。」
この話が示すのは、「仕事の目的意識の持ち方」が、働く姿勢やモチベーションに大きな影響を与えるということです。特に、3人目の職人のように「自分の仕事が社会にどう貢献するか」を理解し、誇りを持てるかどうかが、パフォーマンスや組織の成長に直結します。
目次
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の重要性
企業において、従業員が「価値ある仕事」を実感しながら働くためには、組織のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)が明確であることが不可欠です。
– ミッション(使命): 企業が存在する目的
– ビジョン(目指す未来): 企業が実現したい理想の姿
– バリュー(価値観): その実現のために大切にする考え方や行動指針
この3つが明確でないと、従業員は「何のためにこの仕事をしているのか」が分からず、1人目の職人のように単なる作業として捉えてしまいがちです。
ペルソナとCJMを活用した「誰のために、何を、どのように」
MVVを掲げるだけでは、従業員が「自分ごと」として落とし込むのは難しいものです。そこで有効なのが、「ペルソナ」と「カスタマージャーニーマップ(CJM)」を活用し、具体的に「誰のために、何をするのか、そして、どのように」を明確にすることです。
ペルソナの設定
ペルソナとは、企業のサービスやプロダクトを利用する「具体的な顧客像」を詳細に定義する手法です。
例えば、
– 名前: 佐藤太郎
– 年齢: 35歳
– 職業: 中小企業の経営者
– 悩み: 人材不足で社員のエンゲージメントが低い
このように、顧客像をリアルに設定することで、従業員が「自分の仕事が誰にどのような影響を与えるのか」を理解しやすくなります。
CJM(カスタマージャーニーマップ)で行動を可視化
ペルソナを設定した後は、CJMを作成し、顧客が企業のサービスとどのように関わるのかを可視化します。
– 認知フェーズ: どのように自社の存在を知るのか?
– 興味・検討フェーズ: どんな不安や疑問を持つのか?
– 購入・導入フェーズ: どのような要因が意思決定につながるのか?
– 利用・継続フェーズ: どのようなサポートが求められるのか?
この流れを把握することで、「自分の仕事がどこで顧客の課題解決につながるのか」を明確にできます。
組織がすべきこと
従業員が「価値ある仕事」を実感するために、組織として以下の取り組みを行うことが重要です。
1. MVVの浸透: 経営陣だけでなく、全社員が理解し、日々の業務に結びつけられるようにする。
2. ペルソナとCJMの導入: 「誰のために、何を」を具体化し、社員一人ひとりが自分の役割を理解できる環境を作る。
3. 成功事例の共有: 「自分たちの仕事がどのように社会や顧客の役に立っているのか」を、具体的な事例を通じて伝える。
TEGの支援
トータルエンゲージメントグループ(TEG)では、組織のエンゲージメント向上のためのコンサルティングやワークショップを提供しています。
例えば、
– FACT based WorkShop: 実際のデータを基に、組織の課題を見える化し、改善策を導き出す。
– YourVoice: 従業員の声を可視化し、エンゲージメントを高める仕組みを提供。
これらのサービスを活用することで、従業員が「価値ある仕事」を実感し、モチベーション高く働ける環境づくりをサポートします。
あなたの組織でも、レンガ職人の「3人目」を増やしてみませんか?
ぜひ、TEGのサービスをご活用ください。
お問い合わせはこちら → [TEGお問い合わせページ]
顧客体験(CX)、NPSに
関するご相談
トータルエンゲージメントグループでは、これまで延べ100社以上15,000店舗以上のアパレル・小売流通・飲食宿泊から金融、行政などB2C事業からSaaSやメーカーのようなB2B事業など、様々な業種での支援実績がございます。
CXにおける改善をツール提供だけでなく、全体の戦略をもとに策定・実施まで一気通貫でサポートいたします。まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください!
メルマガ登録
Total Engagement Groupの最新ニュースや、CX・NPSの最新トレンドを
メールマガジンにて配信しております。ご登録はこちらから!
人気記事
カテゴリー