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    2025.01.25 ニュース
    【コラム】気になっていった言葉、「インベスタマー」:投資する顧客が未来のビジネスを支える

    インベスタマー

    先日「インベスタマー(Investomer)」という言葉を、初めて目にしました。この言葉は、投資家(Investor)と顧客(Customer)を組み合わせた造語で、企業の成長を資金面で支えるだけでなく、顧客としても製品やサービスを利用し、その価値を広める役割を果たす人々を指しているということです。お金配りをされていた元Zozoの前澤友作氏が立ち上げた「カブアンド(Kau&)」が話題となり、このインベスタマーという概念が日本でも本格的に注目されるようになったようです。

    体験価値経営によるエンゲージメントは、インベスタマーが企業にもたらす可能性とそのビジネスモデルの意義に非常に似ていることなどで、これからの企業経営にどのような影響を与えるのかを考えてみました。

    インベスタマーとは何か?

    インベスタマーの本質は、「企業の一部になる顧客」という点にあります。従来、投資家と顧客は別々の存在として考えられてきました。投資家はリターンを目的に資金を提供し、顧客は商品やサービスを購入する存在です。しかし、インベスタマーは、この2つの役割を兼ね備えた存在です。

    「カブアンド」はこの概念を体現するサービスです。ユーザーが好きなブランドや企業に少額から投資でき、株主としての特典を得られると同時に、そのブランドの顧客としても関わる仕組みを提供しています。例えば、企業が提供する割引や限定商品などの特典を享受しながら、同時にその企業の成長を見守ることで、より深いエンゲージメントが生まれるのです。

    インベスタマーが生む新しいエンゲージメント

    インベスタマーの登場は、顧客体験(CX)やブランドとのエンゲージメントの在り方を大きく前進させることになります。単に商品やサービスを消費するだけではなく、投資を通じてブランドの成長に貢献することで、顧客はより主体的に企業と関わるようになります。このプロセスには以下のような効果があります:

    1. ブランドへのロイヤルティ向上

    自分が投資した企業の製品やサービスを使うことで、顧客はブランドへの深い愛着を持ちます。これは、投資という行為が顧客に「自分がこのブランドを支えている」という実感を与えるからです。顧客は単なる消費者ではなく、企業の成功に寄与する一員となるのです。

    2. 口コミやプロモーションの自然発生

    インベスタマーは、投資家であり顧客でもあるため、その企業の熱心なサポーターとなる傾向があります。自身が支援している企業を周囲に勧めたり、SNSで積極的に共有したりする行動が期待でき、口コミやオーガニックなプロモーション効果を生み出します。

    3. 顧客の声を企業が直接反映できる

    インベスタマーは、企業にとってただの顧客ではなく、「株主」という立場でもあるため、その意見や要望は企業にとって非常に重要なインプットとなります。企業がこのフィードバックを活用することで、製品やサービスの質を向上させ、より顧客志向のビジネスを展開できるのです。

    インベスタマーを活かすためのポイント

    インベスタマーという概念を成功に導くには、企業側にも適切な準備が必要です。以下は、企業がインベスタマーとの関係を構築するための重要なポイントです:

    1. 透明性のある経営情報の提供

    インベスタマーは、投資家として企業の成長に関心を持っています。そのため、企業は経営情報を透明性高く開示し、信頼関係を構築する必要があります。情報の適時オープン化などは必要でしょう。

    2. 投資家としての特典と顧客体験の融合

    インベスタマーには、株主優待のような特典を提供することで、顧客体験を充実させることが重要です。特典は、割引クーポンや限定商品の提供だけでなく、ファン感謝祭などへの招待や新商品の先行体験など、ブランドとの関わりを深めるものであるべきです。

    3. インベスタマーの声を事業に活かす仕組み

    企業はインベスタマーの意見を真摯に受け止め、事業改善に役立てるべきです。オンラインコミュニティを活用してインベスタマーとの対話を促進することで、企業にとっても顧客にとっても有益な関係が築けるのではないでしょうか。

    まとめ:インベスタマーが描く未来

    インベスタマーという概念は、顧客と企業の関係を一歩進め、双方がWin-Winの関係を築く可能性を秘めています。この仕組みが普及すれば、顧客は単なる消費者ではなく、企業と共に成長する「パートナー」となり、企業もまた顧客の声を真に活かす経営を実現できるでしょう。

    前澤友作氏の「カブアンド」がこの分野で先駆的な役割を果たしていますが、今後、他の企業もこのモデルを取り入れ、インベスタマーの活用を拡大していくことが期待されます。投資を通じて顧客が企業を支えるこの仕組みは、企業の在り方や顧客体験を大きく変える可能性を秘めているのです。

    企業にとって、インベスタマーは未来の成長戦略の鍵となるでしょう。エンゲージメントとファンの次のフェーズが、インベストになれば、最高にいい状態ですね。自分として、インベストには別に要素も多分に入ってくることになるため、簡単ではないかと思っていますが将来的には近づいてほしいものです。

    インベスタマーのことを詳しく知りたい方は、非常によくまとめられているサイトで、インベスタマー.jpを紹介します。
    管理者のダイチさんから快諾をいただきました、ダイチさんありがとうございます。

    SHAR

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