2024.02.24
経営変革
【コラム】良い利益と悪い利益
良い利益と悪い利益、この言葉は事業をやっているとよく聞きますよね。
社会人なりたてのころは、正直良くわかりませんでした。最近になって、SDGsやESGの流れからも使われることがありました。改めて、CX‐EX観点から考えてみたいと思います。
利益追求の二面性
ビジネスの世界では、「利益」は企業活動の最終目的とされることが多いです。しかし、利益を追求する方法には「良い」と「悪い」という、倫理的な次元が存在します。良い利益は、社会的責任と持続可能な方法で得られるものであり、長期的な視点から企業価値を高めることを目指します。対照的に、悪い利益は短期的な成果を優先し、不正行為や不公平な競争を通じて得られることもあります。この区別は、企業がその戦略と行動を決定する上で重要な指標となります。国内ではブラック企業やホワイト企業と言い直しても使われていますね。
悪い利益の代償
悪い利益の追求は、短期的には成功をもたらすかもしれませんが、長期的には企業の評判や存続に深刻な影響を及ぼす可能性があります。不正行為や不公平な取引は、法的な制裁や消費者の信頼喪失を引き起こし、結果として企業価値の減少につながります。具体的には商品やサービスを磨くことなく、安易にクーポンや値下げなどの売上獲得施策や、人件費や取引先への支払いなどのコスト圧縮により無理やり作り出す利益などは、短期的な利益追求は従業員のモラルを低下させ、創造性やイノベーションの阻害要因となることもあります。結果、長期的な視点から見れば悪い利益は企業にとって高い代償を要求することになります。
良い利益の追求
一方、良い利益を追求することは、企業が長期的に成功するための基盤を築きます。これには、品質の高い製品やサービスの提供は勿論ですが、従業員や取引先への公正な賃金や評価そして労働環境、最近では環境保護への配慮なども含まれます。例えば、持続可能な資源を使用することや、地域社会への投資を行うことは、社会的な価値を創造し、企業のブランドイメージを向上させます。良い利益は、顧客、従業員、そして社会全体からの信頼と支持を得ることで、企業の持続可能な成長を促進します。
結論: 持続可能な利益の追求
結局のところ、良い利益と悪い利益の違いは、企業がどのようにしてその利益を得るか、そしてその過程でどのような価値を社会にもたらすかにかかっています。持続可能な利益の追求は、短期的な成功を超え、企業の長期的な成功を保証するものです。企業が社会的責任を果たし、倫理的なビジネス慣行を守ることで、真の利益を実現することができるのです。このようなアプローチは、企業だけでなく、社会全体にとっても最善の結果をもたらします。
特に従業員への賃金を、投資と捉えるかが一つの試金石のような気がしています。付加価値の高いサービスを提供し続けるためには、AIではなく、やはり前向きに仕事に取り組む人材が必要になるからです。
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