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    2015.04.20 従業員エンゲージメント
    シリコンバレーのテック企業を見れば一目瞭然?! ワーク・ライフ・バランス重視が必ずしも従業員満足度の向上につながるわけではない理由

    近年、社会全体に広がりをみせる「ワーク・ライフ・バランス」。もちろん、仕事とプライベートのバランスを取り、両方を充実させることができたら、それは素晴らしいに違いありません。でも制度として国や会社が押し付けるものではなく、あくまで生き方の選択肢としてとらえるべきものではないだろうか。そんなことを、シリコンバレーのテック企業とそこで働く人々を見て思ったのでした。

    モチベーションを上げてくれるシリコンバレーのモノ・コト・ヒト

    GoogleやApple、Facebookなど、数多くのテック系企業が集まるシリコンバレー。日々革新的な製品やサービスが生まれるこの地では、給料が破格なだけでなく、待遇も抜群。無料の社食・フィットネスジム・マッサージ・ハウスクリーニング・託児所・美容院や、会社100%負担の健康保険、Wi-Fi完備の送迎バス(車で通勤する社員を減らし、二酸化炭素排出量削減に貢献する目的)といったバラエティに富んだ待遇はもはやシリコンバレーのスタンダード。どの企業も、魅力的なオフィスや福利厚生で社員のモチベーションを上げ、社員のひらめきを誘発して、さまざまなイノベーションを生み出すという目的を持ってのこれらの待遇ですが、より多くの時間を社内で過ごしてもらい、エンジニアに1行でもより多くのコードを書いてもらおうという目的もあります。

    例えばシリコンバレーのテック企業が集まるエリアは、レストランなども少なく、食事をしようと思ったら車で外出しなければならない。でも社食があれば、その移動の時間を短縮することができる上、社内でのコミュニケーションも増える。また、仕事で忙しいエンジニアが家のことがおろそかになってしまったとしても、ハウスクリーニングなどのサービスを受けられれば、その分ストレスも掃除をする時間の負担も軽減される。このように、優秀なエンジニアがどうやったら仕事に集中できるかを考えた結果が、シリコンバレーのテック企業各社の福利厚生に表れています。

    シリコンバレーのテック系企業の魅力は、給料や待遇だけでなく、そこに集まる人にもあるといいます。世界中から優秀なエンジニアが集まるこの場所では、どんなに突飛なアイディアでも、否定することなく「それ面白そう!」「きっとできるよ!」「一緒にやってみよう!」とオープンマインドで受け入れる人が多いのが特徴。さらに彼らの会社に対する忠誠心は71%と、アメリカの他のエリアや他の国に比べて高いのだそう。でも会社より、仕事や仲間に対するロイヤリティの方がずっと高いのだとか。

    一般的な企業では、せっかくいいアイディアがあっても、人や組織の問題でイノベーションが失敗してしまうことが多くあるように思います。でもシリコンバレーのテック系企業では、いつでも社員同士がカジュアルにコミュニケーションをとれる環境があり、それを自由に試す環境もある。さらにすぐ近くに世界を席巻するようなサービスを創り出す人がいることで、インスピレーションが刺激される。人々の多様性やさまざまなアイディアを積極的に受け入れ、チームワークを大切にし、チャレンジを恐れないシリコンバレーだからこそ、世界を変えるようなイノベーションが生まれているのではないでしょうか。

    仕事が好きならワーク・ライフ・バランスは関係ない?

    シリコンバレーのエンジニアにとって、残業は当たり前。深夜まで仕事をしたあげく、家に帰ってもコードを書き、「僕のリラックス方法? コードを書くことかな」と言うエンジニアも多く存在しているほど。彼らのことを“神経質なワーカホリック”とレッテルを貼り、ワーク・ライフ・バランスの大切さを問う人がいるようですが、それは間違いのように思うのです。なぜなら彼らはコードを書いている時(仕事をしている時)が一番幸せだから。そして彼らの情熱を理解してくれる会社が、その情熱を傾けられる環境を用意してくれているのであれば、それが彼らにとって最もバランスが取れている状態なのではないでしょうか。それにもし彼らがワーク・ライフ・バランスを気にしていたら、世界のユーザーに愛される製品・サービスを作る超一流のエンジニアになることはできません。

    偉大な発明家として知られるエジソンも、相当なワーカホリックだったと伝えられています。電球を発明する前には1万回も失敗したそうですが、それでも彼は「私は一日たりとも、いわゆる労働などしたことがない。 何をやっても楽しくてたまらないからだ」と言いました。そんな彼の仕事に対する姿勢や飽くなき探究心は、シリコンバレーのエンジニアと重なるところがありますが、やはり仕事を“楽しいもの”と前向きにとらえている彼のことも、“ワーカホリック“とは呼べないのです。

    彼らに共通しているのは、仕事が好きという気持ちがモチベーションを高める原動力になっているということ。情熱を持って、いきいきと仕事に取り組む人は、仕事に対するエンゲージメントが高い証拠。企業の中でエンゲージメントが高い従業員が増えると、サービス改善や新商品開発提案の増加、全体的なサービス品質向上、離職率の低下などにつながり、結果売上・利益の拡大や持続的成長を遂げることが可能になります。

    だからワーク・ライフ・バランスというバズワードに惑わされることなく、従業員一人ひとりの働き方を尊重し、より従業員エンゲージメントを高められるような取り組みを考え、実践していくことが企業には求められるのではないでしょうか。

    参考:http://www.accenture.com/SiteCollectionDocuments/PDF/Accenture-Inside-Silicon-Valley-with-Russell-Hancock-Interview-Jeanne-Harris-Chris-DiGiorgio.pdf

    SHAR

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