2024.07.29
マーケティング
【コラム】B2Bマーケティングの進化と顧客体験の重要性
ここ数年でB2Bマーケティングは大きく変化しました。私が営業担当をしていた時は、見込み客開拓から、商談、成約後のフォローまでを行っておりました。まさに昭和スタイルですね。
このような営業スタイルから、ここ数年でプロセス管理やKPI(重要業績評価指標)の導入、役割分担化が進み、効率的でデータドリブンなアプローチが主流となっています。これにより、営業活動の透明性が増し、結果の予測がしやすくなりました。具体的には、営業担当者のパフォーマンスが数値で評価されるため、個々の努力が企業全体の業績にどのように影響するかが明確になりました。
新しい考え方の導入:バイヤージャーニーマップと顧客セグメンテーション
このような変化の中で注目されているのが、バイヤージャーニーマップの導入です。バイヤージャーニーマップは、B2Bの顧客が製品やサービスを知り、評価し、最終的に購入に至るまでのプロセスを視覚化するツールです。このマップを活用することで、企業は顧客の購買行動を深く理解し、各タッチポイントでの体験を最適化できます。例えば、あるソフトウェア企業は、バイヤージャーニーマップを使用して顧客が製品評価の段階で多くの質問を持つことを発見し、FAQの充実やカスタマーサポートの強化を行いました。その結果、顧客満足度が向上し、契約成立率も増加しました。
さらに、顧客セグメンテーションも重要です。顧客をセグメント化することで、それぞれのニーズに合わせたマーケティング戦略を立てることが可能になります。あるB2B企業は、顧客を業界別にセグメント化し、それぞれの業界に特化したコンテンツやソリューションを提供しました。これにより、ターゲット市場での認知度が向上し、リードジェネレーションが大幅に増加しました。
テクノロジーの活用:CRMシステムと自動化ツール
B2Bマーケティングにおけるもう一つの重要な要素は、CRM(顧客関係管理)システムの活用です。CRMシステムは、顧客とのやり取りを一元管理し、営業プロセスを効率化します。例えば、ある製造業の企業は、CRMシステムを導入して顧客情報を統合管理し、営業担当者が顧客の過去の購入履歴や問い合わせ内容を即座に確認できるようにしました。この結果、営業プロセスがスムーズになり、クロージング率が向上しました。
さらに、自動化ツールの導入も進んでいます。マーケティングオートメーションツールを使用することで、リードナーチャリングやメールマーケティングの効率が飛躍的に向上します。あるテクノロジー企業は、マーケティングオートメーションツールを使用してリードスコアリングを行い、高いスコアのリードに対して優先的にアプローチしました。その結果、リードの質が向上し、商談成立率が増加しました。
まとめ:顧客体験の向上とビジネス成果の実現
B2Bマーケティングにおけるこれらの新しい考え方やツールの導入は、業績に大きな影響を与えます。組織全体でこれらのアプローチを受け入れ、実践することで、顧客との関係性が強化され、持続的なビジネスの成長が期待できます。マーケティング部門と営業部門が連携し、顧客の購買プロセスに沿った戦略を立てることで、無駄のない効果的なマーケティング活動が可能になります。これにより、顧客体験の向上と共に、企業全体の業績も向上するのです。
カスタマージャーニーやバイヤージャーニーマップの最適化には、専門的なツールが役立ちます。ぜひ、UXPRESSIAのトライアルを利用して、自社のジャーニーマップを最適化し、顧客体験を向上させてみてください。
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