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    2014.12.02 ロイヤルティ
    顧客ロイヤリティを高め、顧客動向を可視化する、スターバックスとタリーズのプリペイドカード

    コーヒーがおいしい季節になりました。湯気の立つ香り高いコーヒーには五感を刺激されるような気がしませんか? アロマセラピーのような効果も持つコーヒー、出勤前の一杯や、ちょっと疲れた時の午後の一杯に、元気や癒しをもらうという人も多いはず。お気に入りのコーヒーショップも人それぞれだと思いますが、スターバックスやタリーズが提供するプリベイドカードをご存知ですか? 私たちのコーヒーライフをさらに楽しく便利にしてくれるこれらのカード、リピートを増やし、ファンを増やし、顧客動向を可視化するマーケティングツールの役目も果たしているように思います。そんな各社のカードの特徴を見てみましょう。

    ▼スターバックスカード

    http://www.starbucks.co.jp/card/

    ●カードの特徴
    ・好きな金額(1,000円~30,000円)をチャージして繰り返し使える
    ・有効期限はない(ただし3年利用がないと無効に)
    ・定番や季節、地域の限定デザインなど種類が豊富
    ・おサイフケータイ?対応のスマートフォンや携帯電話をカード代わりにもできる
    ・万一、カードを紛失しても残高を補償してくれる
    ・残高確認やチャージはWEB上の「My Starbucks」でも確認できる

    My Starbucksの特徴
    ・複数のカード間の残高を移行できる
    ・オートチャージ機能がある
    ・新商品先行告知がある
    ・新商品、キャンペーン情報、新店舗の情報が得られる
    ・登録会員限定のキャンペーンへの参加ができる
    ・モニターとして新商品や新企画についてのアンケートに答えたり、座談会への参加ができる
    ・無料のドリンクチケットが届くことがある

    ▼タリーズカード

    http://www.tullys.co.jp/cpn/tullyscard/

    ●カードの特徴
    ・ドリンクが毎回10円引きになる
    ・好きな金額(1,000円~20,000円)をチャージして繰り返し使える
    ・有効期限は利用日(チャージ・残高照会など)から2年
    ・季節限定デザインカードと専用のギフトケースがある
    ・残高確認やチャージはWEB上の「クラブタリーズ」でも確認できる

    ●クラブタリーズの特徴
    ・Facebook経由で登録ができる
    ・複数のカード間の残高を移行できる
    ・最大10枚までカードを登録できる
    ・オリジナルグッズが当たるキャンペーンに応募できる
    ・会員限定イベントに参加できる
    ・オンラインクーポンを入手できる

    コーヒーカードがリピートを増やし、ファンを増やす理由

    ・キャッシュレスで気軽にコーヒーが飲める
    ・限定デザインのカードを集めたくなる
    ・知人・友人へのちょっとしたギフトとして贈っても喜ばれる
    ・チャージがPCだけでなくスマホからでも簡単にできる
    ・登録会員しか手に入らない非売品グッズを手にできるチャンスがある

    私も以前からお店を訪れる度にカードを目にしてその存在は知っていたのですが、お財布にまた1枚カードが増えるのが嫌だな、と思い利用していませんでした。でも友人にカードをちょっとしたお礼としてもらったのをきっかけに利用してみたら、意外に便利でカードのデザインも心惹かれるものが多いことに魅力を感じました。特に限定デザインのカードは、新しいものが登場する度に欲しくなってしまうほど。やはり「限定」という響きは消費者心理をくすぐるものですね。

    また、コーヒーカードのギフトは手軽ながらも喜ばれることが多いので、私もちょっとしたギフトとして活用するようになりました。コーヒーカードをギフトとして贈るという行為は、口コミと同じ効果を持っているように思います。またその(意外な)利便性に気づくきっかけを与えてくれるものでもあります。一度その利便性に気づいたら、お店を利用する頻度が増え、クーポンやオリジナルグッズ、特別イベントを通して得られるお得感・ワクワク感からさらにそのブランドのことが好きになるもの。こうしてファンを醸成し、顧客ロイヤリティを高める要素も持っているのがコーヒーカードだと思います。

    さらに、カードを通して得られるお客様の利用傾向などを分析して商品開発やキャンペーンに活かしたり、ロイヤルカスタマーへ向けて日頃の感謝の気持ちを込めた特別クーポンやチケットなどを配信・発送することでさらに顧客ロイヤリティを高めることもできるこの仕組み、顧客の利便性を高め、利用頻度を高め、売り上げの拡大にも効果があるため、「オムニチャネル」の取り組みであるとも言えます。コーヒーショップだけでなく様々な業態のショップで活用できるのではないでしょうか。

    SHAR

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