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    2025.01.19 組織文化
    【コラム】なぜ「人」を最優先する経営を選んだのか

    Ikeda

    池田これまでの経営人生の中で、「人」では、本当に多くのことを学びました。

    30年間、多くの事業を立ち上げました。作ったサービスをわからないくらいあります。そして多くの失敗も経験しました。

    それは、「人」を最優先に考える経営こそが、企業の持続可能な成長を実現し、社会に価値を提供できるということです。この信念は一朝一夕に生まれたものではなく、様々な経験や出会い、そして苦しい失敗の中から培われたものです。今回は、なぜ私が「人」を最優先に考える経営を選んだのか、その理由をお話ししたいと思います。

    出発点となった「仕事への向き合い方」との出会い

    私が「人」を最優先に考えるようになったきっかけは、サラリーマン時代の営業の先輩でした。ある時、私はとある現場で先輩と話す機会がありました。先輩は自分の仕事を「ただの営業だ」とは言わず、「クライアントと未来の業界を作っている」と語ったのです。その一言に込められた誇りや情熱を感じ、私の心は深く揺さぶられました。

    その時、私は気づいたのです。「人が仕事に誇りを持てるとき、そこに力が宿る」と。そして、仕事を「単なる作業」から「意味のある活動」に変えるのは、経営者の使命ではないかと考えるようになりました。人は誰しも、ただ生活費を稼ぐためだけに働いているわけではありません。そこに何かしらの「価値」や「意義」を見出したいのです。それを実現する場を作ることが、私が経営者として果たすべき役割だと確信しました。

    苦しい失敗から学んだ「人」の力

    もちろん、最初からこの考え方を実行できたわけではありません。自分で事業を始めた頃、ある事業で失敗を経験しました。その時の私は、利益を最優先にし、数字ばかりを追いかけていました。コスト削減や効率化を徹底し、短期的には一定の成果を上げました。しかし、その過程で「人」の存在を軽視していました。

    気づいた時には、現場のモチベーションは低下し、トラブル多発、離職者が相次ぎました。あの時の苦い失敗は、今でも忘れることができません。しかし同時に、私にとっては大きな学びでもありました。利益は「人」の力の結果として生まれるものであり、逆に「人」を犠牲にして得た利益は、必ずどこかで帳尻が合わなくなるのです。

    また、別の失敗の話をします。 外部からの資金調達の意思決定をする際に、パーパスの浸透が甘く、経営幹部で意見が別れ、最終的には調達失敗。事業もリスタートを余儀なくされました。

    「人」を最優先することで生まれる価値

    その後、私は経営の方針を大きく転換しました。最優先すべきは「人」であるという軸を据え、顧客だけでなく、従業員やパートナー企業にも寄り添う経営を目指しました。例えば、従業員一人ひとりの声に耳を傾け、どんな小さな意見でも無視しないこと。キャリアアップや自己成長を支援する仕組みを整えること。そして、失敗を恐れず挑戦できる職場環境を作ること。これらを愚直に実行していきました。

    その結果、驚くべきことが起こりました。従業員が積極的に意見を出し、自らの役割に責任を持つようになったのです。そして、顧客への対応にもその姿勢が反映され、顧客満足度が自然と向上していきました。これは、「人」を最優先に考えた経営がもたらす結果でした。短期的な成果を求めるのではなく、長期的な信頼関係を築くことが、企業の持続的な成長につながるのだと実感しました。

    経営者としての原点にあるもの

    「人を最優先にする経営」というと、感情論に聞こえるかもしれません。しかし、これは決して理想論ではなく、経営の現場で真実だと確信しています。人の力が最大限に引き出されたとき、組織はどんな困難も乗り越えられます。そして、その力を引き出すのが経営者の役割です。

    今も私の心の中には、先輩の言葉があります。仕事に誇りを持ち、自分の役割を意味のあるものだと感じるとき、人は想像以上の力を発揮します。だからこそ、私は経営において「人」を最優先に考え続けるのです。

    これを読んでくださっている方も、ぜひ一度、自分の組織や働き方における「人」の存在について考えてみてください。そこには必ず、新しい気づきと可能性があるはずです。

    「人を最優先にする経営」を選んだ理由は、私自身の失敗や学び、そして人の力に対する信頼から生まれたものです。これからもこの信念を大切にしながら、仕事を通じて価値ある未来を作り出していきたいと思っています。

    SHAR

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