2018.11.30
コラム
VOCを聞くことで、生き返ったニューヨーク・タイムズの戦略
アメリカではメディアが広告モデルからの脱却を図っています。広告を減らし、コンテンツを充実させることで、ミレニアル世代の読者を増やしているのです。
ロイター研究所によると、アメリカの18~24歳までの若者がオンラインニュースにお金を支払うようになっています。有料読者が2016年の4%から17年には18%に増え、わずか1年で4倍以上になったのです。
同期間に『ニューヨーカー』はミレニアル世代の購読者が?前年同期と比べて倍増し、『アトランティック』は 18~40歳の購読者が130%増加するなど、購読者から記事を評価されるようになっています。
なぜ、アメリカの読者もパブリッシャーも、広告ベースのビジネスモデルではなく有料コンテンツの定期購読サービスのビジネスモデルに切り替えたのでしょうか?
もっとも大きな理由は広告収入が見込めなくなったことです。
『メディアポスト』誌によれば、アメリカ人のおよそ4分の1が
何らかの広告ブロッカーを使用しており、年間160億ドルの売上を
パブリッシャーは失っているのです。
また、2016年に支出された全オンライン広告費の49%
サブスクリプション・サービスに抵抗のない若い世代は、記事が役立つと思えば、お金を払ってくれます。彼らは広告を邪魔なものと見ているので、両者の思惑が一致したのです。
ストリーミングサービスに料金を支払う人とオンラインコンテンツに料金を支払う人のあいだには強い相関関係があることがわかっています。健全なサブスクリプション事業を構築するためには読者が望んでいることを知る必要があります。読者と直接つながり、エンゲージメントを高めることで課金を継続できるのです。
メディアはリーセンシー(最後に訪問したのはいつか)、フリークエンシー(訪問頻度)、ボリューム(読んだ記事数)の3つのデータを注視し、良記事を配信するようになりました。広告主ではなく、読者にフォーカスすることで、ファンを増やしました。
読者とのエンゲージメントを高めた結果、『ニューヨーク・タイムズ』は、購読料と広告料の収益逆転させたのです。『ニューヨーク・タイムズ』はデジタル版のみの有料購読者が260万人獲得しています。その約15%は世界195カ国に分散しています。オンラインでエンゲージメントを高めることで、世界中の有料読者を顧客にできたのです。
『ニューヨーク・タイムズ』はシリコンバレーで一般的なベストプラクティスのすべてを実行しています。
1、サブスクリプション収入の確保
2、国際展開、多層的サービス提供
3、フリーミアムの提供
4、カスタマー・インサイトの活用
5、相当な規模のTAMの達成
(TAMはTotal Addressable Marketの略で、ある製品やサービスが対象市場を100%獲得したときに得られる年間収入を示す数字〕
『ニューヨーク・タイムズ』が成長するためには、有料購読者のエンゲージメントが欠かせません。彼らは顧客体験を高めるために、日々
自社の読者を知り、最善の情報を提供する必要があります。オンライン上の読者の動き(VOC)をチェックすることで、彼らは復活を果たしたのです。読者のエンゲージメントとサブスクリプション・モデルによって生き返った『ニューヨーク・タイムズ』の動きから、私たちは多くの学びを得られます。
参考図書 ティエン・ツォとゲイブ・ワイザートのサブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル
書籍サブスクリプションの関連記事はこちらから
顧客体験(CX)、NPSに
関するご相談
トータルエンゲージメントグループでは、これまで延べ100社以上15,000店舗以上のアパレル・小売流通・飲食宿泊から金融、行政などB2C事業からSaaSやメーカーのようなB2B事業など、様々な業種での支援実績がございます。
CXにおける改善をツール提供だけでなく、全体の戦略をもとに策定・実施まで一気通貫でサポートいたします。まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください!
メルマガ登録
Total Engagement Groupの最新ニュースや、CX・NPSの最新トレンドを
メールマガジンにて配信しております。ご登録はこちらから!
人気記事
カテゴリー
タグ
- 2回目来店率
- AI
- AI化
- apple
- B2B
- B2Bセールス
- B2Bマーケティング
- CJM
- CPA
- CRM
- CRM施策
- CS
- CSAT
- CS改善
- CX
- CX EX同時改善
- CX-EX統合
- CX-EX連動
- CXデザイン
- CXプラットフォーム比較
- CX改善
- eNPS
- ES改善
- EX
- EX-CX統合
- EX向上
- EX改善
- F2層
- FactBase Workshop
- FRS
- HR
- HR Tech
- KPI
- KPI設計
- LTV
- Medallia比較
- MUI
- Net Promoter Score
- NPS
- NPSツール比較
- NPS導入
- NPS改善
- NPS改善ツール比較
- NPS施策
- NPS活用方法
- NPS測定
- NPS計算方法
- PDCAサイクル
- Qualtrics比較
- SaaS
- Shop
- SNSマーケティング
- SPC
- VOC分析
- VoC活用
- wevox
- Zappos
- おまかせ
- おもてなし
- まつり
- らしさ
- アンケート
- アンケート設計
- アート
- イベント
- インバウンド
- エンゲージメント
- エンゲージメントサーベイ
- エンゲージメント向上
- エンゲージメント設計
- カスタマーエクスペリエンス
- カスタマーサクセス
- カスタマージャーニーマップ
- カルチャー
- ギフト
- クーポン
- サステイナブル
- サポートセンター
- サービス
- サービスプロフィットチェーン
- サービス・プロフィット・チェーン
- サービス品質
- スタッフ対応
- スタートアップ
- スターバックス
- スポーツ
- セールス
- タッチポイント
- チャーンリスク
- チャーンレート
- テンプレート
- ディズニーランド
- データドリブン
- トータルエンゲージメントグループ
- バイヤージャーニーマップ
- パルスサーベイ
- パーパス
- ファン
- ファンコミュニティ
- ファンマーケティング
- ファーストリピーター
- フィードバック
- ブランディング
- プレミアム
- ホスピタリティ
- ホテル日航成田
- マネジャー
- マーケティング
- モチベーションクラウド
- リテンション
- リテンション率向上
- リピーター
- リピーター獲得
- リピート率
- リピート率向上
- リピート率改善
- リーダーシップ
- レジ
- レンガ職人
- ロイヤルティ
- ロイヤルティプログラム
- ワークライフバランス
- 万博
- 三方良し
- 中堅企業CX
- 中小企業
- 中小企業CX
- 中小企業経営
- 人材マネジメント
- 人材不足
- 人材育成
- 人的資本
- 仕組み化
- 企業文化
- 企業研修
- 企業経営
- 伴走プログラム
- 体験価値
- 作業と仕事
- 作業の棚卸し
- 価値提供
- 働きがい
- 働きやすさ
- 共感
- 厚利少売
- 地域再生
- 地方再生
- 常連客
- 広告
- 店舗CX
- 店舗ビジネス
- 店舗改善
- 店舗経営
- 店舗運営
- 店長研修
- 店頭
- 従業員エンゲージメント
- 従業員ロイヤルティ
- 従業員体験
- 従業員満足
- 従業員満足度
- 心理的安全性
- 感動体験
- 感情労働
- 成功事例
- 技術
- 投資
- 投資対効果
- 採用活動
- 推し活
- 支払方法
- 改善活動
- 新規顧客
- 施策立案
- 星のや
- 来店率KPI
- 来店頻度
- 業界平均
- 界隈消費
- 福利厚生
- 組織マネジメント
- 組織変革
- 組織改善
- 組織改革
- 組織診断ツール
- 経営
- 経営KPI
- 経営資源
- 職場環境
- 自己効力感
- 自治体
- 行列
- 解約防止
- 診断
- 説明責任
- 講演
- 退会防止施策
- 運用設計
- 雇用創出
- 離職コスト試算
- 離職率改善
- 非日常
- 顧客の声
- 顧客インサイト
- 顧客ロイヤルティ
- 顧客体験
- 顧客保持
- 顧客満足
- 顧客満足度
- 顧客満足度向上
- 顧客満足度改善
- 顧客満足度調査
- 顧客理解
- 顧客維持率
- 顧客調査
- 顧客離反防止
- 顧客離脱防止
- 高NPS