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    2014.12.24 ロイヤルティ
    クリスマスの伝統を商品・サービス化したら大人気に! リピーターを増やし、ロイヤリティを向上させ、口コミを生むきっかけを作ったその伝統とは?!

    日本ではクリスマスと言えば恋人たちのイベントですよね。でも本来、イエス・キリストの誕生を祝う日で、キリスト教徒の多い欧米などの国々では家族で過ごすのが主流。欧米のクリスマスは日本でいうお正月に似ているかもしれません。

    日本ではクリスマスは商業的イベントの色が濃く、その歴史も長くはないので、伝統と呼べるほどの伝統はありませんが、もし挙げるとしたら、「フライドチキンやクリスマスケーキを食べる」くらいでしょうか。でも欧米には日本人の私たちには馴染みのない、クリスマス特有の伝統があります。そして、その伝統と自社製品をコラボさせてみたり、顧客の興味喚起になるような商品を作ってみたら大ヒット! というものがいくつかあります。今日は欧米のクリスマスの伝統と共に、顧客の「これ欲しい」心をくすぐる商品を順に見ていきましょう。

    “ダサい”クリスマスのセーター

    クリスマスの朝に家族で集まり、ツリーの下に置いてあるプレゼントを開けるのが欧米の習慣。そんな中、昔からお決まりのプレゼントとしてあるのが、祖母や母の手編みのクリスマスセーター。これをもらったことがあるという人の数は多く、心を込めて編んでくれたのは嬉しいけれど、悲しきかな、「人の前で着るのはちょっと……」「自分の趣味に合わない」というダサいデザインであることが多いのです。

     “ダサい”クリスマスのセーター

    確かに、こちらのようなデザインのセーターを人前で着るのはなかなか勇気がいりそうです。

    でも急に今年、SNSでそのデザインのダサさがかわいい! と人気が出て、そこに目を付けた企業が次々とダサいセーター関連の商品を販売し、飛ぶように売れているのだとか。例えばイギリスを代表するハイストリートファッションブランド、Topshop(トップショップ)のメンズブランド、TOPMANではダサいセーターのデザインが充実。また、アメリカの大型チェーンデパート、ノードストロムでは「自分で作るダサいクリスマスセーター」キットを販売。以前、

    アバクロはつまらない!? 現代を生きる10代の顧客のニーズを追うアパレルブランドの変革

    で個性的なファッションを求める10代のニーズについてお伝えしましたが、そんな彼らの心をくすぐって止まないようです。

    アドベントカレンダー

    アドベントカレンダーとは、1950年代に始まったもので、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーのこと。12月1日から25日まで毎日1つずつ窓を開け、最後の窓を開けるとクリスマスを迎えることに。窓を開けるとチョコレートや小さなプレゼントが入っていて、クリスマスのワクワク感を高めてくれるのがアドベントカレンダーです。(下記画像参照)

    アドベントカレンダー

    レゴは数年前からこのアドベントカレンダーにちなんだ商品を発売。小さなレゴピースがカレンダーの中に入っているので、「今日は何が入っているんだろう?」と毎日一つずつ窓を開けながら、子供たちは毎日ドキドキ・ワクワク感を味わうことができます。毎年違うバージョンが発売され、子供たちに非常に評判が良いことから、毎年必ずこのレゴ・アドベントカレンダーを買うという親も多いのだとか。子供たちの心だけでなく、「子供のあの笑顔を今年も見たい」という親心にも響いた商品なのでしょうね。

    他にも、ウィスキー専門店のアドベントカレンダーや、ネイルブランドのマニキュアのアドベンドカレンダーなど、お客様に自社製品を色々試してもらおうと、アドベントカレンダーを活用している企業・ブランドもあります様々な商品を試すことで新規顧客が既存顧客になる可能性もあれば、その話題性からメディアの注目を集めたり、SNSなどでの口コミも期待できて、一石三鳥くらいの効果がありそうです。

    サンタさんとの写真

    アメリカなどのショッピングモールをクリスマスシーズンに訪れたことがある方は、下記のような光景を見たことがあるのではないでしょうか。子供たちがサンタさんの膝の上に乗り、願い事をして一緒に写真を撮るという“Santa Photo”というサービスです。

    サンタさんとの写真

    海外のショッピングモールでは、今年の『アナと雪の女王』の大ヒットを受けて、通常の“Santa Photo”に加え、アナ雪をテーマにしたイベントブースなどを設けたところが多かったのだとか。女の子達がアナもしくはエルサのドレスを着てモールを訪れると、映画の氷の宮殿や雪山などを再現した場所で写真を撮ることができるというサービスを提供するところも。これには子供たちも大満足、同時に親もそんな子供たちの喜ぶ顔を見て大満足に違いありません。ここには顧客のウォンツ(wants)、いわゆる感情を刺激する要素が含まれていますが、「こんなところでアナ雪の世界を体験できるなんて!」という期待以上の感動を提供することで、その場所への愛着(ロイヤリティ)のようなものが生まれるのではないでしょうか。

    今年アナ雪の他に、日本では『妖怪ウォッチ』が爆発的な人気となりましたよね。ゲームやマンガ、アニメ、玩具などのクロスメディア展開がその人気を後押ししましたが、日本人に馴染み深い「妖怪」を題材にして、それを日本人が好きなかわいいキャラクター仕立てにして、物語に日本人が大好きな「ドラえもん」の世界観を加えたことがヒットの一因であると言われています。前述の伝統と同じく、こうして私たちの心や暮らしに寄り添った商品・サービスというのは、やはり消費者の心をひきつけ、愛着を生むのだと思います。

    引用:http://www.business2community.com/marketing/3-christmas-traditions-turned-marketing-genius-01090653

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