2015.11.24
従業員エンゲージメント
1日6時間以上の座りっぱなしはよくない?! “座り病”を防ぐために個人や企業ができること
内勤の方は、1日座りっぱなしということが多いのではないでしょうか。自分の仕事を片付ける時も、会議に参加する時も、ランチを食べる時も、基本的には座り姿勢ですよね。座ってばかりいるせいか、肩こりや腰痛に悩まされたり、運動不足になってしまったり、という方も多いはず。
アメリカとオーストラリア合同の研究によると、1日座っている時間が6時間以上の人は、ガン、糖尿病、心臓病、高血圧などを患うリスクが高まり、1日3時間しか座らない人に比べて、15年以内に死亡する確率が4割も高くなるという結果が報告されています。さらには日ごろからランニングやヨガなど、運動をしていてもこのリスクが低くなることはないというのだから驚きです。
これは“Sitting Disease”(座り病)と呼ばれ、アメリカでは深刻な病気としてさまざまなメディアでも大きく報道されました。
座ると足の筋肉の活動が止まってしまうため、代謝が落ちて血流が滞り、血液がドロドロになってしまうだけでなく、体内の脂肪とコレステロールが増加してしまいます。これが、座り病が深刻な病のリスクを高める原因だそうです。
座り病を防ぐために個人ができること
とても怖い座り病ですが、対処法は意外に簡単で、できれば30分に1回、最低でも1時間に1回、立ち上がってストレッチをしたり歩いたりして筋肉を動かせばOK。仕事に集中し過ぎて座りっぱなしになってしまわないよう、1時間ごとにパソコンのリマインダーなどをセットしておくとよいかもしれないですね。
さらには、日々の生活の中でできるだけ筋肉を動かす習慣を身につけるために、電車の中では座らずに立つ、エレベーター/エスカレーターではなく階段を使う、車ではなく自転車で通勤する、など、ちょっとした変化を加えて、意識的に座る時間を減らすようにしてみてはいかがでしょうか。
座り病を防ぐために企業ができること
Google、Facebook、Twitterなどをはじめとしたアメリカ企業が積極的に取り入れているのが、立ったまま仕事ができる“スタンディングデスク”。
Googleでは“従業員ウェルネスプログラム”の一環として希望者にスタンディングデスクが支給され、Facebookでは250人以上の従業員がスタンディングデスクを使用しているのだとか。ベンジャミン・フランクリン、トマス・ジェファーソン、アーネスト・ヘミングウェイ、チャールズ・ディケンズといった偉人たちも好んでスタンディングデスクを使っていたそうです。
座り病を防ぐだけでなく、生産性や集中力が高まるという効果があることも研究で分かっているスタンディングデスク。GoogleやFacebookのような環境をすぐ整備するのは難しいかもしれませんが、例えば、オフィスの中に立って作業ができるスペースを作ったり、立食パーティーのように立って一息入れながらコミュニケーションが取れる休憩室を作ってみたり、といったことから試してみてもよさそうです。
他には、最近スウェーデンの多くの企業が試験的に導入しはじめている“6時間労働制”が座り病の効果的な予防法の一つになるような気がします。この制度はスウェーデンが国民の幸せと生産性向上のためにと提案したものですが、実際導入した企業は効率が上がり、従業員のモチベーションも高まり、笑顔で働く人が増えたそうです。日本でもZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイが導入しているそうで、似たような効果が確認されています。6時間労働制は心にも体にも良い効果をもたらすということですね。
最近では従業員一人ひとりの事情や状況にあった働き方を可能な限り支援する企業も増えてきましたが、「座り病を防ぐために何ができるだろうか」と考えることをきっかけに、従業員の心身の健康増進につながる環境を整備して、従業員満足度向上やエンゲージメント強化につなげてみてはいかがでしょうか。
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