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2016.11.22 顧客満足度
ラーメン屋ののれん分けから考える「ジェネリックサービス」ってあり?

photo by Fillmore Photography

「XX系ラーメン」という看板を見ると、ついつい入ってしまいメタボが進む、わたちゃんです。

飲んだ後の誘惑は特にいけません。しかしながら店によって美味しさが全然違い、ガッカリすることも多いです。店の独自性を持たせている中華チェーン店でも同じような体験をします。標準化と独自性はどちらも強みにも弱みにもなるのでしょうね。

ジェネリック医薬品からジェネリック家電へ

ジェネリック(Generic)とは、「一般的な」、「ブランドに囚われない」といった意味の言葉です。

ジェネリック医薬品は有名で、後発医薬品とも言われ、医薬品の有効成分そのものに対する特許である物質特許が切れた医薬品を他の製薬会社が製造・供給する医薬品で、先発品より同じ成分でありながら安価で提供できるため、普及しています。

最近では、造語として、ジェネリック家電という用語も使われます。ただし、ジェネリック医薬品とは意味合いが違っており、ブランド力が低いメーカーが有名メーカーと同等性能品を低価格で提供している商品であり、その圧倒的な低価格により大きな支持を得ています。そして低価格を実現するために、一般家電よりも機能を少なくしたり、大手家電メーカーから一世代前の部品や技術などを安く購入したりしています。

ジェネリックサービスとは?

こう考えると、大手コンサルティング会社を退社して独立した人のコンサルティングや、XX流マッサージとか、ラーメン屋ののれん分けとか、師匠に弟子入りして習得し独立した匠の技を使う仕事、等は「ジェネリックサービス」かもしれませんね。

ブランド力が小さい分安くしたり、方法論を少し変えたりして簡易版で安く仕上げたり、一流の学者やコンサルタントが書いた書籍をもとに独自の方法論を作ったり、まさしくジェネリックサービスの独壇場ですね。

「物」と「サービス」の違い

しかしよく考えると、医薬品や家電と違うのは、本家もジェネリックも含めて、商品がサービスということです。

サービス商品は目に見えない形のない商品であり、お客様との共同作業であることから、同じ商品(サービス)は2度となく、毎回違うサービスになるという点です。そう考えると、ジェネリックではなく、全て独自サービスとも言えます

サービスの成功要因には「柔軟性」や「人間力」がポイント

サービスは、物のように金型作って転写したり、成分表をベースに同じものを作ることができないですからね。いろんな金型や成分表を持ち合わせていて、臨機応変に使い分けたり組み合わせたりする、俗に言う引出の多さ」や「柔軟性」「人間力」が重要になってきたりするのです。

ジェネリックとしての基本サービスの上にいかに独自性の高いサービスを付加できるかがジェネリックサービスの成功要因ということでしょう。

ということで、ジェネリックサービスを追求するためには、のれん分けしたラーメン屋めぐりは止められないのです。

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