2017.08.17
企業のビジョンやミッション
人生の成功の必須要素「グリット(やり抜く力 )」ワークショップレポート
昨年末にダイヤモンド社から出版された、「グリット(やり抜く力 )」をご存知ですか。
大きな成果を出した人の多くは、必ずしも才能に恵まれていたわけではない。成功するために大切なのは、優れた資質よりも「情熱」と「粘り強さ」―すなわち「グリット(GRIT)」=「やり抜く力」をテーマにした話題のベストセラーです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4478064806
この「グリット(GRIT)」=「やり抜く力」をより深く学べるワークショップが+Acumen(http://www.plusacumen.org/) で開講されているので参加してきました。
ワークショップセミナーの概要
今回のコースは、成功者がもつ共通点「グリット」とは?を体系立てた4時間で学ぶという内容です。
私は、企業内において、
成功者はなぜ成果を上げているのか?
成果が上がる人と、そうではない人の違いって何なのか?
自分の行動、思考のマイナーチェンジで成功・成果を上げることはできるのか?
ということを知りたくて、ワークショップに参加してきました。
継続に関しての明言、格言はビジネスの成功者に沢山あり、有名な言葉では松下幸之助に「諦めなければいつか必ず成功する」というのがあります。ビジネスで重要な「継続力」について、具体的なやり方を学び、実践やコンサルティングに活かすのが、参加の目的です。
●コースの概要
【準備】
1、自分の「グリット(やり抜く力)」レベルをテストして、自分を知る
2、自分の目標を構造化し、最重要目標を見つける
【本題】
3、自分の興味を明確にした上で、自分が一番情熱を感じる事を発見する。
4、4ステップの行動計画を立て、意図的な練習で新しいチャレンジを完成させる。
5、 困難に対して「成長的な考え方」を身につける。
6、「楽観主義」と「グリット(やり抜く力)」のつながりを理解する。
?テキスト、動画は全て英語、ディスカッションは日本語です。
著者でもあり心理学者のAngela Lee Duckworth(アンジェラ・リー・ダックワース)氏
現在の自分のグリット(やり抜く力)レベルをチェック
●準備
1:自分のグリット(やり抜く力)レベルをテストして知る
チームでのワークとディスカッション。余談ですが、一緒に受講した中国人の方々はとても社会貢献意欲が高く、自己実現欲求が高い結果が出ていて、驚きました! まだ若いのに共感力も高く、素敵な女性達でした。
→ チーム4人で自分のグリット(やり抜く力)レベルと特徴を知り共有します。
(中国人女性2名20代、日本人男性20代1名、私)
・中国人女性2名のグリット(やり抜く力)レベルは、私を含む日本人男性2名に比べ10p以上高い
・グリット(やり抜く力)は、努力(行動)とPassion(感情)に分類される
・日本人20代男性は「情熱」が高く、私と中国人女性は「努力」が高い。
<グリット(やり抜く力)レベルのチェックテスト>
それぞれ型があり、取組み方も違う。
→特に中国の2名は母国語に加え、日本語・英語を習得しているために、これまでの語学学習経験から「努力(行動)」のポイントが非常に高いのだと感じました。
2、自分の目標を構造化し、最重要目標を見つける
些細なことから大きなことまで、30個の目標を書く。
「掃除機を買い替えたい」から、「幸せになりたい。」とか「世界から戦争をなくしたい。」まで、なんでもOK。
→達成したい目標には、
・最高レベルの最重要目標
・中間レベルの目標、
・小さなレベルの目標
があり、それぞれの目標の関係を考え、明確にする。
最重要目標が叶えばいいので、それ以外の細かい目標は必ずしも達成する必要ない、という考え方です。
「ビジョン → 戦略 → 戦術」の構造と基本的に同じで、戦術レベルで勝ったとしても、戦いに負けることある。どの戦略、戦術を選択したとしても、ビジョンに近づくことが重要です。
ちなみに自分の目標の構造はこんな感じになりました。
グリット(やり抜く力)に必要な4つの要素とは?
3: 自分の興味を明確にした上で、自分が一番情熱を感じる事を発見する。
<6つの質問>
・8才の頃夢中になっていたものは?
・自由な時間に何をするのが好きか?
・お金を気にしなくていいならどんなキャリアを選ぶか??
・フロー(完全に集中しのめり込む)体験した時、何をしていた?
・今の好奇心は何か?
・嫉妬したり羨ましいと思うのはどんな人?何をしている人?
4: 4ステップの行動計画を立て、意図的な練習で新しいチャレンジを完成させる
・目標設定
・目標を決める
・フォーカス100%
・集中する
・フィードバック
・誰かのアドバイスももらう
・自分で自分を客観的に見てみる。(ビデオに撮ったりする)
・調整
・フィードバックを基に改善する
いわゆるPDCAです。「C(チェック)」=フィードバックがとても重要なことに気がつきました。フィードバックがないと、次の調整・改善に進むことができません。
<ビジネスシーンを想定した例題で4ステップの行動計画の演習をしたプリント>
5: 困難に対して「成長的な考え方」を身につける。
6: 「楽観主義」と「グリット(やり抜く力)」のつながりを理解する。
<グリット(やり抜く力)に重要な「楽観主義」を測るチェックテスト>
まとめ
ワークショップを通して分かったことは、GRIT(やり抜く力)は、やり方が分かれば誰でも身に付き向上できる能力だということです。
自分の特徴を理解し目標を立て構造化するワークショップでは、何が本当に優先度の高い目標で、何がそうではない目標なのか?を明確に認識することができました。その上で、いわゆるPDCAを実践していけば、最重要目標の達成に一歩一歩進んで行けることが強く実感できました。
最重要目標の達成に重要なポイントだと感じた点は2つありました。
1つはPDCAのC(チェック)のことをGRITでは「フィードバック」と呼んでいますが、フィードバックの習慣や仕組みを持つことがとても重要だと気が付きました。フィードバックがないと、次へ進む改善が出来ないからです。
2つめは、もっとも重要な目標は1つだけなので、それ以外の下位の目標は常に完全にクリアする必要はまったくないこと、楽観主義のスタンスで不要に自分を追い込まず、まずは行動を多く実践することの重要性です。
この「グリット(やり抜く力)」メソッドを学べば、広くビジネスや社会貢献で活躍し、目標達成ができる人財が育つと確信しました。
是非皆さんも取り組んでみていただきたいと思います。
<今回参加したイベント>
◆人生の成功の必須要素「グリット(やり抜く力 )」を学ぶ!
Develop Your Grit – The Most Critical Factor of Success
http://peatix.com/event/282428/view
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