2022.12.05
その他
グループシンク(集団浅慮)とは −「みんなで決めた意思決定」が大失敗する理由−
コロナ禍のお陰では平日夜はあまり飲まなくなりましたが、昼飲みは相変わらず好きです。しかし、昼間ベロベロになれる場所がなかなか無くて、浅草ホッピー通りがお気に入りです。
グループシンク(集団浅慮)とは、「三人寄れば文殊の知恵」の反対の現象
集団で決めた事柄が大きな過ちにつながる現象のことを「グループシンク」あるいは「集団浅慮」と言います。社会心理学者のアーヴィング・ジャニスが提唱した概念であり、グループシンクには8つの症状があります。
グループシンク(集団浅慮)の8つの症状
- 症状1:自分たちは絶対に大丈夫という楽観的な幻想
- 症状2:外部からの警告を軽視し、自分たちの前提を再考しようとしない
- 症状3:自分たちが正しいのは当然とし、倫理や道徳を無視する
- 症状4:外部の集団への偏見・軽視
- 症状5:異議をとなえることへの圧力
- 症状6:疑問をとなえることへの自己抑制
- 症状7:全員一致の幻想
- 症状8:集団の合意を覆す情報から目をつぶる
企業ではたらく人なら誰でも「あるある!」「大失敗したあのプロジェクトのことだ!」と思い当たるふしがある症状ではないでしょうか。
グループシンク(集団浅慮)の特徴は、一人で考えれば当然気づいたことが、集団で考えることによって見落とされる現象で、結束力が固い組織ほど陥りやすいと言われています。スペースシャトル・チャレンジャーの事故やベトナム戦争の泥沼化とかがこの理論で解説されていますし、食品会社の食品偽造問題とかはこのグループシンク(集団浅慮)に陥ったケースです。
つまり、グループシンク(集団浅慮)とは「三人寄れば文殊の知恵」の反対の現象です。
素晴らしい経営理念のもと一体感・結束力のある社風を築き上げることは、競争力の高い事業を推進するうえで重要な要素の一つになりますが、この強固な一体感・結束力が逆に仇になることもあるという訳です。
これを避けるためには、一体感・結束力と同時に正しい方向に進むことが重要です。
夜のオヤジのはしご酒は再発防止不可能!!
一方、この「グループシンク」は身近な暮らしの中でもよく現れます。
飲んだくれオヤジは夜グループシンクに陥ります。皆で集まって飲み屋で気持ちよくなって「次いこう!!」「次いこう!!」の連続でノリノリでハシゴしたあげく、正しい判断力が無くなり、バカなことやってスッカラカンになって帰宅するのです。そして二日酔いの翌日に「なんで昨晩はあんな意思決定をしたんだろう?」といつも反省するのです。
オヤジの一体感・結束力はグループシンクを誘発するから要注意です。「みんなで飲めば怖くない!!」「三人寄ればただの酔っ払い!!」なのです。
組織はオヤジだけでけではなく、ジェンダーフリーで多様性のある飲み会にすることにより、再発を防止を目指しましょう。まあ、飲みすぎないに越したことはありませんが。
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