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    2025.10.18 マーケティング
    CPA vs LTV:賢いマーケターが注目する新時代の成長指標

    CPAvsLTV

    〜「獲得コスト」ではなく「愛される体験」に投資する時代へ〜

    「今月のCPAが悪化しています」

    「リスティング広告のCVRが落ちています」

    「SNS広告のCPCが高騰していてROASが合わない」

    マーケティングの現場で、日々交わされる多くの会話は「獲得コスト」が中心になります。

    しかし、今この時代の流れの中で、私たちは“パラダイムシフト”を目の前にしているのではないでしょうか。

    それが、「CPA(Cost Per Acquisition)からLTV(Life Time Value)へ」の転換です。

    LTVは1980年代から言葉としては語られてきました。しかし、いよいよ具体的に取り組むタイミングがきたようです。

    CPAはもはや「入り口の数字」

    CPAはたしかに重要です。

    見込み顧客をいかに効率よく集客できるかは、すべてのビジネスにとって欠かせない指標です。

    しかし、CPAはあくまで“入り口の効率性”を測る指標であり、

    「その顧客がその後、どれだけ自社のファンになり、再購入し、紹介し、ロイヤルティを育んでくれるのか」までは、何も語ってくれません。

    しかも、広告費の高騰やアルゴリズムの変更によってCPAは年々不安定に。

    “安く獲って終わり”の時代は、もう終わりを告げています。

    LTVは“体験価値”のスコアである

    一方、LTVは単なる「購入金額の合計」ではありません。

    その顧客が感じた体験価値の総和とも言えます。

    ・初回体験での感動

    ・スタッフとの会話で感じた人間味

    ・継続することで得られたベネフィット

    ・「また買いたい」「誰かに勧めたい」という感情

    これらすべてが、ロイヤルティという資産に変わり、LTVとしてビジネスに蓄積されていきます。

    言い換えれば、「LTVを高める経営」は、「人の心を動かす体験を提供し続ける経営」です。

    ベイン&カンパニー(Frederick Reichheld)による調査では、「既存顧客の維持率(リテンション率)を5%向上させるだけで、利益は25%〜95%増加する可能性がある」。

    またInvesp社の調査では、新規顧客獲得には既存顧客維持の5倍のコストがかかる。既存顧客は新規顧客よりも67%高い購入単価を示すなどの結果が出ている。

    実際に当社のクライアント先でも、推奨者の批判者の1.5倍ほど高い結果になっている。

    このため「このロイヤルティ層を5%増やす」というのは、全体売上や利益に対してレバレッジの効いた成長戦略になります。

    マーケターの仕事は「売る」から「応援される」へ

    今、成長している企業に共通するのは、“ファン”を生み出すマーケティングを実践していることです。

    たとえば、スターバックスや無印良品は、単なる製品やサービスではなく、共感されるストーリーや体験を通じて、長期的にLTVを積み上げています。

    彼らが追っているのは、**安く獲ること(CPA)ではなく、長く愛されること(LTV)**なのです。

    中小企業こそ「LTV経営」へ

    大手のように潤沢な広告予算がない中小企業だからこそ、

    「お金をかけずにLTVを高める工夫」=体験価値経営に舵を切ることが、生き残る道になります。

    ・来店時のちょっとした一言

    ・アンケートに書かれた感謝の声への返信

    ・誕生日に届く心のこもったメッセージ

    こうした地道な“心の接点”の積み重ねこそが、無形資産としてのブランド力を築いていきます。

    これからのマーケターに必要な視点

    今こそ問い直すべきです。

    「いくらで獲れたか(CPA)」ではなく、

    「いくらの価値を感じてもらえたか(LTV)」を。

    そして、その価値の源泉は何か?

    それが、**顧客体験(CX)**であり、**従業員体験(EX)**であり、応援される関係性です。

    数字を追うことは大切ですが、数字の“向こう側”にある人の感情・行動・信頼に向き合うことが、これからのマーケターの本質的な仕事になるでしょう。

    おわりに

    私自身、何度もCPA至上主義に振り回されてきました。

    でも、今振り返って思うのは、本当に売上を支えてくれたのは、CPAの良さではなく、LTVの深さだったということです。

    マーケティングの“指標”が変わると、ビジネスの“意味”も変わる。

    「獲得」から「関係」へ。

    「効率」から「共感」へ。

    あなたのビジネスは、どちらを目指しますか?

    SHAR

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