2017.12.13
ロイヤルティ
小売店の売上アップに「Line@」を活用しよう
インターネットの普及によって、ウェブ関連の取り組みなしでは企業運営・ブランド運営・店舗運営は成り立たなくなりました。10年くらい前までは「ネットは敵だ」なんて公言する人もいましたが、今そんな馬鹿なことをいう人はほとんどいません。
インターネットは単なる道具なのですから、自分のビジネスが有利に進むように使いこなせばよいだけのことで、不利になるなら使わなければ良いのです。しかし、現在、多くの人がインターネットを使用しているので、使ったほうが有利に働くことが多いのです。
目次
「中高年はインターネットを使わない」という思い込み
衣料品業界・ファッション業界というのは、世間のイメージに反して旧態依然とした部分が多いのですが、50代以上の年配男性企業人と話すと「中高年はインターネットなんて使わないよ」という呑気な声を聴くのですが、その認識の甘さに驚いてしまいます。幹部・経営陣が多数いるからアパレル業界・衣料品業界は低迷しているのだと思います。
少し横道に逸れますが、アパレル業界・繊維業界で、社員個人のメールアドレスを作っていない大手企業はけっこうあります。今の時代に個別メールアドレスを整備していない会社がそこそこの大手に多数あるということが信じられませんが、これが実態です。
例えば、某大手SPA企業は、相手先との売買連絡をいまだにファックスと電話のみでやっていますし、某中堅の生地問屋も営業マンの名刺には会社代表のメールアドレスしか書かれていません。2010年以前ならまだわかりますが、これが2017年現在の状況なのですから、他の業界からすると化石レベルに遅れています。
小売店がインターネットを活用しないのはデメリットばかり
中高年はインターネットなんて使用しないと高をくくっていますが、この認識がそもそも間違っているのです。インターネットを使用しない中高年は業界の中高年くらいで、あとの中高年、しかも女性はインターネットを十分に活用しているのです。
もう5年ほど前のことになりますが、昼間に電車に乗っていると50代~60代くらいの女性グループが乗ってきました。大阪のおばちゃんは基本的に声が大きいので聞きたくなくても話が聞こえてきます。
どうやら食事会か一泊旅行かに行く途中らしいのですが、その行先の予約をすべてインターネットで行ったそうです。パソコンからかスマホからかはわかりませんが、旅館やレストランの予約はこのときに限らず、ほとんどインターネットで行っているそうです。この年代の女性は十分にインターネットを使いこなしているのです。インターネットが使えないのはむしろ、ご亭主の方なのです。
こういうことを見聞きすると、インターネットをビジネスに活用しないのは、むしろよほど確固としたポリシーがある場合を除いてはデメリットしかないと感じます。
月1000通まで無料の販促支援サービス「Line@」
最近、業者向けのサービスを強めているのがLineです。Lineというと無料通話アプリというイメージがあり、コンシューマー向けのインターネットサービスだと考えられがちですが、最近は企業の販促支援サービスを多く手掛け始めています。その一つが「Line@」です。
通常のLineとほぼ同じ操作、性質ですが、Line@用に新たに店やブランドのアカウントを作る必要があります。アカウントを作るのは無料です。小売店でこのサービスが注目されているのは、利用するための料金がやたらと安いからです。月1000通までのメッセージなら無料で送付することができますし、5000人の友達に無制限にメッセージを送るのは月額5400円で済みます。
例えば、小ぢんまりとした個店の場合、300人のお客のLineアカウントを登録すれば、月に3回は無料でメッセージを一斉送信できます。メッセージの内容は「セール告知」だったり「キャンペーン告知」だったり、です。小規模な個店なら300人のアカウントを集めるのもなかなか難しいのではないでしょうか?
さらにその上の5000人登録でメッセージ送信無制限という有料プランだと、5店舗くらいのチェーン店でも十分に活用できます。
店頭への送客・購入促進サービスも
このLine@がなぜ、小売店から注目を集めているかというと、通常のダイレクトメールやメルマガは受け取っても開封せずに捨てる消費者がほとんどです。週に何社もからメルマガが来ていたら読むのも面倒で捨ててしまいます。しかし、Lineのメッセージだと熟読するかどうかは別としてまず開封くらいはします。そうなるとメルマガやダイレクトメッセージを自社から送るよりもLineのメッセージを送った方がよほど有効です。しかも登録料は無料ですし、1000通まで無料というプランもあります。
小売店側からすると効率的でしかも低価格なら使わない手はありません。低価格が好きなのは何も消費者だけではないのです。
さらに、Lineは新たな店舗支援サービスを発表しました。
LINEが店頭販促サービス「LINE SP ソリューションズ(LINE SP Solutions)」をローンチした。LINEを使って店頭への来客や購買を促す仕組みを提供する。まずはLINE上で抽選を行い、当選者に店頭でサンプルをプレゼントするといった送客サービスを用意。今後は店頭オペレーションの軽減や店頭POPの削減、キャンペーン参加の促進、購買行動の把握などへサービスを広げる。LINEが企業向けに提供するアプリ上の公式アカウントと連動することも可能だ。
▼LINEがリアル店舗の支援開始、販促専用サービスを提供へ
https://www.wwdjapan.com/497586
とのことで、ますますLineの販促支援体制は拡充しそうです。
本気でビジネスに取り組むなら最新のインターネット販促を利用しよう
個人的にはLineはほとんどしません。Lineという会社も好きではありません。しかし、もし店舗経営者やSPA企業経営者なら、Line@やLineSPソリューションズは利用したでしょう。それはビジネスに有効だからで、好き嫌いで判断すべきものではないからです。
このように、インターネットを使った販促は日進月歩で新しいサービスが生まれ、しかも低価格化・効率化しています。本気でビジネスに取り組みたいのであれば好き嫌いは飲み込んで取り組むべきではないでしょうか。他業種に比べてIT化が格段に遅れているといわれる繊維・アパレル業界はなおさら精力的に取り組む必要があります。そういう自助努力なしに「不況だ」と嘆いていても何も状況は変わりませんから。
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