2015.03.13
従業員エンゲージメント
日産自動車株式会社が掲げる、“ヒト”を核として豊かな社会の創造を追求するビジョンとミッション
成功を収め、持続的成長を続ける企業には、必ず明確で確固とした経営理念(ビジョンやミッション)が存在しています。その成長の裏にあるビジョンやミッションの内容がどのようなものなのか、今後エンゲージメント・フォーラムで定期的に紹介していきたいと思います。
はじめに:ビジョンとミッションの違い
「ビジョンとミッションの違いは何?」と聞かれて意外と明確に答えられない方も多いかもしれません。そこで、簡単ではありますが、まずこの2つの違いをクリアにしておきたいと思います。
ビジョン:企業が「こうありたい」と目指す未来像(外部へ発信するもの)
ミッション:ビジョンを実現するために果たさなければいけない使命(内部に浸透させるもの) |
日産自動車株式会社のビジョンとミッション
今回は、東洋経済オンライン調査による新卒3年後定着率が100%の、いわゆる”ホワイト企業”と呼ばれる日産自動車株式会社(以下日産)のビジョンとミッションをご紹介です。
ビジョン 日産:人々の生活を豊かにミッション 私たち日産は、独自性に溢れ、革新的なクルマやサービスを創造し、その目に見える優れた価値を、すべてのステークホルダーに提供します。それらはルノーとの提携のもとに行っていきます。 |
日産のビジョンとミッションの背景に見えるもの
「人々の生活を豊かに」というビジョンは、ステークホルダー(顧客、株主、従業員、取引先、地域住民、官公庁など企業活動を行う上で関わる全ての利害関係者)の豊かさを描いたものだと考えられます。だからこそ、革新的なモノ・コトをステークホルダーに提供することをミッションとし、その使命を果たすことで、人々の豊かな生活の実現へと通じるのだと思いますが、これは社長兼最高経営責任者のカルロス ゴーン氏のメッセージを見ても明らかです。
社員、お客さま、販売会社、パートナー、株主の方々、そして社会全体との信頼関係を築き、人々の生活を豊かにすること。これこそが日産の使命です。
ビジョンの実現に向けて日産が重視していること
日産のホームページの会社情報には「メッセージ・ビジョン」「会社概要」「採用情報」「企業情報ライブラリー」などの一般的なメニューの他に、他の企業の会社情報ページではあまり見ることのないメニューが存在しています。それが、「従業員の多様性を活かす(ダイバーシティ)」です。
従業員は日産にとって持続的な成長を支える原動力であり、多様性を持つすべての従業員が貴重な財産です。
とダイバーシティーのページに書かれており、従業員一人ひとりの存在はもちろん、考え方をや価値観を尊重している日産。組織というのは、人種、性別、年齢、学歴、価値観、宗教、性格、考え方などそれぞれ異なる個人の集合体です。だからこそ「こうあるべき」と型にはめようとするのではなく、皆がお互いの多様性を受け入れ、それぞれが自身の力をフルに発揮できる組織を作ることで、発展的・創造的なアイディアが生まれるというのが日産の信条です。
日産の行動指針「NISSAN WAY」の冒頭には、「すべては一人ひとりの意欲から始まる」という言葉が掲げられています。ゴーン氏もこの言葉への思い入れは強く、
どんな企業も、社員の生き生きとした活動なくしては強くなりません。商品をつくり、サービスを提供し、問題を解決するのは、会社ではなく社員一人ひとりなのです。
と語っています。
従業員一人ひとりが個性を生かし、豊かな生活実現の主体的な担い手として活動できる企業であるということが、日産のビジョンやミッションはもちろん、トップメッセージにも表れているのではないでしょうか。
参照:
新入社員に優しい「ホワイト企業」トップ300ー最新版「新卒3年後定着率」ランキング
日産自動車株式会社ホームページ(会社概要)
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