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    2015.08.28 従業員エンゲージメント
    従業員の生産性、努力度、定着率や、企業の営業利益率を上げる、エンゲージメントに必要な4つの“E”

    「エンゲージメント高く仕事に取り組むことができてはじめて、充実した人生が織りあがる」

    “A job has the potential to be at the heart of a great life, but only if its holder is engaged at work.”

    と言ったのは、エンゲージメント調査を行っている米ギャラップのリサーチチームですが、まさにその通りだと思いませんか? 多くの人は、残業が少なくて定時で上がれる仕事だけを求めているわけではないと思います。自分は重要な仕事を担っている、会社に貢献している、と感じ、会社に対してオーナーシップ(所有者意識)を持ち、一緒に働く人と価値観を共有して仕事をしたいと思っているはずです。

    それに、会社や会社のメンバーに強い絆を感じ、共感、愛着、帰属意識を持って情熱的に仕事に打ち込んでいるエンゲージメントの高い従業員は、そうでない従業員に比べて、生産性が20%、努力の度合いが57%、定着率においては87%も高まることが分かっています従業員エンゲージメントの高い企業の営業利益率は、そうでない企業と比べて約3倍高かったことも分かっています。従業員エンゲージメントが高くなると、その企業の利益率や顧客満足度もそれに比例して高まり、お客様が知人や友人に自社製品・サービスを勧めたり、リピーターやファンになる確率も高くなります。

    ただし、従業員エンゲージメントを高めることに苦労している企業が多いのも確か。特に日本では、エンゲージメント高く仕事をしている人が34%(2013年調査結果)しかいないというのだから驚きです。

    であれば余計に、企業は真剣に従業員エンゲージメントに向き合う必要があるのではないでしょうか。そこで今回は、従業員エンゲージメントの向上に欠かせないとされる4つの“E”をご紹介いたします。

    1. 従業員を活かす環境をつくる(Enablement/イネーブルメント)

    従業員エンゲージメントを上げるためには、適材適所と働きやすい環境の提供が不可欠です。

    従業員が不得意なことや興味のないことばかりやらされている状態では、当然のことながら生産性の高さ、努力度、定着率は下がるばかり。だから会社側は従業員一人ひとりの強みや興味を知り、それを最適な人材配置に活かすべきです。

    また、多くの企業でよく見られるのが、電話対応に追われたり、急なミーティング参加を求められたりして、自分の業務に集中できない従業員です。これではどんなに努力をしても成果につながらず、空回りやフラストレーションを生むだけなので、働きやすい環境を提供できるよう、従業員の声を聞いて改善を重ねるべきです。

    2. 従業員を励まし労わる(Encouragement/エンカレッジメント)

    励ましというのは言葉です。だからコストもかかりません! 部下や同僚の働きを認めたり、応援したり、感謝の気持ちを伝えたりと、そんなちょっとした励ましや労わりが、彼らの次の行動を起こし、求められる以上の仕事をしようとする努力につながります。

    でもこんなに簡単なことなのに、できない人が多いと言います。それは、経験やプライドが邪魔してしまうから。でも自分を認めさせようとする必要はありません。相手のことを素直に認める姿勢を持っていれば、それが信頼と絆につながり、さらにエンゲージメントを高めるのではないでしょうか。

    3. 従業員の自主的な行動を支援する(Empowerment/エンパワーメント)

    感動を呼ぶサービスで有名なリッツ・カールトンでは、「上司の判断を仰がずに自分の判断で行動できる」、「セクションの壁を超えて仕事を手伝うときは自分の通常業務を離れることができる」、「1日2000ドル(約20万円)までの決裁権がある」、などの権限委譲がされているので、自分の判断で動き、お客様に期待以上のサービスを提供することが可能になっています。

    こうして現場に権限を与えることで、迅速に柔軟にお客様のニーズやリクエストに応えることが可能になり、従業員もより良いサービスを提供しようと、業務改善や能力開発により前向きになります。もちろん権限委譲をするために、企業側は環境整備をする必要がありますが、やりがいを持っていきいきと働くきっかけをつくるはずです。

    4. 従業員にエネルギーを与える(Energy/エナジー)

    従業員にエネルギーを与えることが、自ら進んで行動し、会社のために一層の努力を重ね、最高のパフォーマンスを引き出すきっかけとなります。そのために企業は次の従業員の4つのニーズに焦点を当て、どのようなサポート体制を取れるかを考える必要があります。

    ① 身体的なニーズ:従業員の睡眠、食事、運動
    ② 感情的なニーズ:従業員の貢献に対する肯定的な評価
    ③ メンタル的なニーズ:従業員が集中できる環境、心の落ち着き
    ④ スピリチュアルなニーズ:従業員の目的意識、会社や仲間に対する強い意識

    従業員エンゲージメントの向上に必要な4つの“E”、個人レベルでも、企業レベルでも意識してみてはいかがでしょうか。

    従業員の生産性、努力度、定着率や、企業の営業利益率を上げる、エンゲージメントに必要な4つの“E”

    参考文献:
    ① 『The Power of Thanks: How Social Recognition Empowers Employees and Creates a Best Place to Work』、Eric Mosley (著), Derek Irvine (著)、出版社: McGraw-Hill Education; 1版 (2015/1/6)
    ② 『The way we’re working isn’t working : The Four Forgotten Needs That Energize Great Performance』、Tony Schwartz (著), Jean Gomes (著), Catherine McCarthy Ph.D. (著)、出版社: Free Press; 1版 (2010/5/18)

    SHAR

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