2025.04.06
顧客体験
【コラム】顧客が好きな企業の「価値提供モデル」とは?
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──モノではなく“意味”が選ばれる時代に
いま、世の中には無数の商品やサービスが溢れています。
「品質が高い」「安い」「便利」だけでは、選ばれ続けることは難しくなりました。
そんな中、特に注目されているのが、“顧客が好きになる企業”です。
たとえば、Apple、スターバックス、無印良品、そして国内ではスノーピークや中川政七商店など。
どの企業にも共通しているのは、単なる“機能提供”ではなく、“体験価値”を設計し、“意味”ある関係性をつくっていること。
つまり、「価値提供モデル」が根本から違うのです。
顧客が好きになる企業が実践している「新しい価値提供モデル」の本質をひも解いていきます。
モノからコト、コトから“意味”へ
かつての企業は、「モノのスペック」や「価格の安さ」で差別化できました。
次に登場したのは、「コト」の価値──体験を売るという考え方。
しかし、今はそれだけでは足りません。
現代の消費者、特にZ世代・ミレニアル世代は、
✅ その企業が何を信じているか
✅ どんな世界を目指しているか
✅ 自分と価値観が合うか
という「意味の共感」によって購買行動を決めています。
つまり、価値提供の重心は「モノ→コト→意味」へと進化しているのです。
この“意味の提供”ができている企業こそが、顧客にとって「推したくなる存在」になっているのです。
熱狂は「顧客参加型モデル」から生まれる
顧客が好きになる企業は、顧客を受け身の“消費者”ではなく、共創する“仲間”として捉えています。
たとえば…
✅ スノーピークは、ユーザーと一緒にキャンプイベントを開催し、「仲間」として関係を築いている
✅ 無印良品は、商品企画段階から顧客の声を取り入れる“開かれた開発”を実践している
✅ クラフトビールのヤッホーブルーイングは、SNSで社員とファンが一緒にブランドを盛り上げている
これらの企業の共通点は、顧客が「自分もこのブランドの一部だ」と感じられる体験を設計していることです。
企業と顧客の関係性を「売る―買う」から、「共につくる」に転換する。
それが、好きが生まれる構造です。
「価値提供モデル」の再設計が、企業の未来を変える
顧客の好きは偶然ではなく、設計された価値提供プロセスから生まれます。
以下のような視点で、自社の価値提供モデルを見直してみましょう。
🔸 誰に:ターゲット顧客は「スペック」ではなく「価値観」で定義できているか?
🔸 何を:商品ではなく、「どんな意味」や「どんな世界観」を届けているか?
🔸 どうやって:一方的な提供ではなく、顧客を“巻き込む仕組み”があるか?
この3点を押さえることで、単なる商品やサービスを超えて、「愛され、応援されるブランド」へと変化していきます。
最後に:好きは“体験価値”からしか生まれない
「うちの商品も悪くないのに、なぜリピートされないのか」
「広告をかけても、感動の声が届かない」
そんなときは、“商品”ではなく“体験”を見直すタイミングかもしれません。
価値とは、相手がどう感じたか。
熱狂とは、その体験を“自分ごと”として感じたときに生まれる感情。
これからの時代、顧客を熱狂させたいなら、体験価値の設計から始めるべきです。
あなたの会社は、何をどう届けて、どんな感情を残していますか?
今こそ、「価値提供モデル」を再設計するタイミングかもしれません。
顧客と企業が“感情でつながる”仕組みを、CX・EXから設計する専門家です。
次回は「ファンはどう生まれるのか?」をテーマにお届け予定です。フォローもぜひ。
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