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    2025.07.28 顧客体験
    ジャングリア開業に見る、リアルな体験価値の本質

    ジャングリア

    2025年7月、沖縄本島北部・今帰仁村に新たなテーマパーク「ジャングリア」が誕生しました。開発を手掛けたのは、USJ再建の立役者として知られる森岡毅氏率いるマーケティング企業「刀」。

    未開の森・やんばるを舞台に、“本物のジャングル”の中で体験できるリアルな恐竜アトラクションは、「ジュラシックパークの実写版」とも呼ばれ、大きな話題となっています。沖縄北部というエリアへの観光誘致、そして雇用創出という意味でも、社会的に大きな期待が寄せられているプロジェクトです。

    ただし、私たちが注目したいのは、このプロジェクトが「マーケティングの力」や「地域再生の希望」としてだけでなく、「リアルでの体験価値(CX)」という観点で見たとき、どこまで“心を動かす一日”を提供できているかという点です。

    例えば、映画の世界観をただ再現するだけでは、単なる「再現」で終わってしまいます。それを“感動”へと昇華させるには、訪れた人の心が自然にワクワクし、「これは誰かに伝えたい」と感じるようなストーリーと空間設計が必要です。

    つまり、体験価値とは、記憶に残るストーリーと五感の感動の掛け算なのです。

    映画の中の世界を“超える”体験はできるのか?

    「ジャングリア」というネーミングから想像されるのは、やはり『ジュラシックパーク』です。広大な自然、うごめく恐竜たち、そして非日常のワクワク感。

    映画で描かれた世界を、どれだけリアルに体感させられるか。あるいは“映画を超える”現実の感動をどう演出するか。

    これは、体験価値における「期待値」と「現実のギャップ」のマネジメントそのものです。

    体験価値の世界では、「事前期待」が高いほど、満足を得るハードルも高まります。つまり、SNSでの話題性やメディア露出で過度な期待を煽れば、実体験がそれに届かなかったとき、NPSや再来園率が下がるリスクすらあるのです。

    「恐竜が本当にそこにいるような臨場感」「森とテクノロジーが融合した異次元体験」など、期待に対してどれだけ五感すべてに訴えかける没入体験を提供できるかが、顧客が「語りたくなる体験」につながる重要な分岐点になります。

    雇用創出とCX(顧客体験)の両立はできるのか

    ジャングリアは「雇用創出」「地域活性化」「新しい観光地」といった社会的意義を十分に果たそうとしています。一方で、テーマパークとして顧客に「何を体験させるか」「どんな記憶を残すか」という点が、成功の成否を大きく左右します。

    過去の事例を見ても、USJやディズニーランドが高いNPSを維持しているのは、キャスト一人ひとりの接客品質、空間設計、ストーリー性など、**体験価値の“総合力”**が高いからです。

    現場スタッフが、恐竜と共に“お客様の記憶に残る体験”をどう演出できるか。デジタル演出やアトラクションの出来映えだけではなく、人の対応・ストーリーテリング・余韻の残し方が、リピートやSNSでの拡散を生むカギとなるでしょう。

    さらに、テーマパークというリアル空間における体験価値は、アトラクションだけでは決まりません。アトラクションの待ち時間、施設内の導線、レストランでのランチ、トイレの清潔さ、スタッフの接遇態度など、“非アトラクション時間”がCXの大半を占めています。

    今後どれだけ顧客の声=フィードバックを拾い、現場改善を継続できるかが、リピーターの獲得や口コミ効果に大きな影響を与えるという示唆でもあります。

    「非日常」が「感動」に変わる条件とは?

    そもそも、人がリアルな施設にお金と時間をかけて訪れるのは、「日常では得られない感情」を求めているからです。だからこそ、テーマパークや観光施設において重要なのは、「驚き」「感動」「癒し」「つながり」といった感情設計の視点です。

    感情を動かすことができれば、体験は単なる一過性ではなく、「語られる記憶」になり、ブランドや施設への愛着へとつながります。

    そのためにもスタッフによる配慮・気配り・熱意などは非常に重要なサービス品質になります。先の地域再生の雇用創出と相まった地元愛などからの効果が出せれば、顧客ロイヤルティを生み、再来訪や周囲への推奨(NPS)という形で具体的な成果に結びついていくのではと思います。

    まとめ|「体験」はストーリーと感情でつくられる

    ジャングリアは、エンタメ業界にとっても、地域創生にとっても大きなチャレンジです。

    しかし本質的な問いは、「世界観を“体験”としてどう提供するか」。そして、「その体験がどれだけ“語りたくなる記憶”になるか」。

    私たちTEG(トータルエンゲージメントグループ)が企業のCXを支援する際に大切にしているのは、お客様の声と感情データを起点に、現場の体験を磨き込むプロセスです。

    AIが進化し、バーチャル体験が身近になった今だからこそ、**リアルの価値とは「心を動かす余白」や「人のぬくもり」**にあります。ジャングリアが日本に新しい体験文化を根づかせていくのか。私たちも、ひとつのリアル体験デザインの進化のかたちとして、引き続き注目していきたいと思います。

    SHAR

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