2014.07.01
従業員エンゲージメント
従業員エンゲージメント向上の最優良事例!? 米スターバックスが従業員の学費を負担する制度を導入!
6月半ば、“Starbucks College Achievement Plan”(「スターバックス大学修了計画」)という制度の導入を発表した米スターバックス。これは、過去に例を見ない規模の「従業員エンゲージメント」強化施策になると言えそうです。
スターバックス大学修了計画の内容とは?
- 週に20時間働き、大学入学の基準を満たす13万5千人の従業員が対象
- アリゾナ州立大学のオンライン講座を無料で受けられる
- 制度の利用で大学を卒業した後、同社に残る義務はない
日本と違い、ローンを組んで学費を負担する学生の多いアメリカでは、特に学費が高騰している近年、多額の借金を背負ったり、中退せざるを得ない学生も多いのだそう。さらに就職難に直面し、「大学を出ても学位に見合った仕事がない」状態にあるアメリカでは、正社員での就職叶わず、アルバイトをする若者も多いのだとか。
そんな背景もあって、従業員にとっては救世主のような制度になると言えそうです。
従業員との絆を深めるスターバックスの試み
スターバックスが本制度導入に際し、ツイートしていたのがこのような所信表明でした。
「私達の将来への投資は、(共に働く)パートナーへの投資から始まります」
大学教育が受けられない、就職難の今将来が不安、といった従業員の悩みと真摯に向き合い、本制度を導入したスターバックス。同社最高経営責任者(CEO)のハワード・シュルツ氏は、従業員が希望と期待を抱き、それによってより優れた人材が育つことを望んでいる、と話します。シュルツ氏の想いから分かるのは、「人」こそが企業の成功にとって、最大の資産であることを理解しているということ。
だからと言って、制度利用時、同社が従業員に会社に残ることを条件としているわけではありません。でもきっと、この制度を利用して大学を卒業した若者は、従業員一人一人が人生を豊かに幸せに生きられるようにと取り計らう会社の姿勢に共感し、会社に対する忠誠心や愛着心といったロイヤルティ(エンゲージメント)が自然と高くなるのではと想像します。
これがまさに、スターバックスのツイートにもあった、会社の成功を引き起こすポジティブの連鎖の原点は従業員にあるということであり、下記顧客エンゲージメントフローの確立へとつながります。
日本では、ユニクロがパートやアルバイトの大部分を正社員化するという顧客エンゲージメント向上に貢献するであろう動きを見せましたが、大企業であれ中小企業であれ、従業員を大切なパートナーと捉え、まずビジョンやミッションの的確な伝達、優れた従業員体験の提供に力を入れるところから始めることが大切だと考えます。
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